むくみ=リンパ液の滞り
むくみの正体は一言で言ってしまうとリンパ液の代謝が滞っている状態です。これにはさまざまな原因があり、中には病気が原因の場合があります。
まず病気かどうかの鑑別ですが、
手や脚などいつもの場所にむくみが出て、短時間で消失する場合はさほど心配ないかと思いますが、
長時間むくみが続く場合、からだ全体がむくむ場合、またむくみ以外の症状、例えば倦怠感や食欲不振、生理不順などを伴う場合は一度病院で診察をしてもらうのがいいと思います。
ここからは病気じゃなかった場合ですが、
リンパ液の滞りはなぜ起きるのでしょう?
長時間一定姿勢をとっている、運動不足、筋力の低下、塩分・アルコールの摂りすぎ、ホルモンバランスの乱れ、からだの冷えなどなど。
実に様々な要因があげられます。
多くはこれらの要因が複数絡み合ってむくみが出てしまいます。
セルフリンパマッサージで流れやすいからだに
ご自分でできるケアのおススメはセルフリンパマッサージです。リンパマッサージって言うとご自分でするのは難しいイメージかもしれませんが、ポイントをおさえて行えば、効果あります。
リンパマッサージのポイント
①遠位(心臓から遠い側)から近位(心臓に近い側)に向かってマッサージ。
例えば足なら足先からそけい部に向かって。顔は顔の中心から外側へ、そして、鎖骨に向かってマッサージ。
②力加減は優しく
皮膚のみに圧がかかる程度でOKです。
ぐりぐりと筋肉をもみほぐすようなやり方は下手すると筋繊維を傷つけてしまいいわゆるもみかえしのような状態になるのでNGです。
③マッサージの目的地はリンパ節
①で述べたように遠位から近位に向かってマッサージしていきますが、近位の最終目的地はリンパ節です。
遠位から押し流してきたリンパ液をリンパ節に流してあげましょう。
では実践です。
お顔のリンパ液を腋下リンパ節に流すマッサージを紹介します。
マッサージジェルやマッサージオイルなどをつけた状態でお顔の中心から外側へ左は左耳、右は右耳に向かってマッサージします。
耳の前と後ろを耳の下までそれぞれ優しく押して耳の下からは胸鎖乳突筋にそって鎖骨まで流します。
鎖骨まで来たら鎖骨の上辺、下辺に沿って鎖骨の内側から外側まで流し、脇の下まで流して完了です。
お顔のむくみはすっきりしますし、毎日やれば、頚の横のコリも軽くなります。
ぜひお試しください。